ゲートラダー(GATE RUDDER)という名前は、誰がつけたの?
今でこそ「ゲートラダー」(GATE RUDDER) という言葉が、世の中で当たり前のように使われ、固有名詞ではなく、普通名詞のようになっているようですが、
この言葉は、この舵を栗林商船の栗林定友前会長と発明し、その後周囲の支援を受けて研究・開発・実用化した 佐々木紀幸 が考えて命名したものです。
最初は2012年「海上技術安全研究所 秋季講演会@広島」で、『ゲートラダー』の名称を初めて紹介し、
学会の論文でも何度も使っていて、日本では「ダクト効果を有する非対称断面ツイン舵船型の開発」という題で、シリーズで何度も学会で発表しています。 『発表論文(Presented Papers)& 出版物(Issues)&記事(Articles) about ゲートラダー(Gate Rudder)』参照
周知されてきたことは嬉しいことですが、産みの親の存在を忘れないでほしいものです。
2024年現在、カモメプロペラさんが このゲートラダー(Gate Rudder)という名前を冠した「ゲートラダーシステム」という呼称にして、「ゲートラダー」を世の中に広めてくれています。
もともとは、故栗林定友会長のアイデアと佐々木の技術(ノウハウ)で生まれたゲートラダーですが、その後、 船に関する経歴(造船会社・海運・国の研究所等:会社方針参照) で身に着けた流体力学等の 様々な知見を活かし 佐々木が 開発実用化。
- ①ゲートラダーを搭載するために最適な船尾の形状の決定
- ②ゲートラダーそのものの形状の決定
- ③ゲートラダーの形状にあったプロペラの設計
- ④ゲートラダーの操舵範囲を制御する操舵装置(オートパイロット)の仕様(スペック)の決定 までの全てを佐々木が一人で実施。
レトロフィットも含め、佐々木によって最適化された設計を使って、これまでは国内では、栗林商船(ケイセブン)から認められたカモメプロペラさんが販売メーカーとして尽力してくれていて、国外 (中韓トルコは双方)は バルチラ (wartsila)社にお任せしてきましたが、今後は、Gate Rudder搭載のニーズが増えてくることが見込まれるので、国内含めて他社にもゲートラダー搭載に携わってもらえることを期待しています。