いよいよスタート!『GATERS』

イギリス、グラスゴーにあるストラスクライド大学( 現在も佐々木が客員教授を務めている )のアトラー教授が、リーダーとして、明日2月1日からいよいよ7.5億円をかけて、 EUの プロジェクト 『GATERS』 が始まります。



ゲートラダーと通常舵の完璧な比較実船試験の結果動画

昨年12月30日に実施された FLAP RUDDER VS GATE RUDDER の結果について、解説を加えた動画ができました。。

水槽試験云々とアンチ・ゲートラダー の声も聞こえてきますが、実際に海の上で走る船から得られたデータほど説得力のあるものはないと思います。

現実を、真実を、ぜひご覧ください。

2020年年末 GATE RUDDER VS FLAP RUDDER 結果報告

① GATE  RUDDER :FLAP RUDDER に比べて18%の省エネ。

② GATE  RUDDER :オーバーシュート角が FLAP RUDDERの半分。針路安定性が証明された。

③ GATE  RUDDER :風速10m以上の中、クラビングモードを使って、15分で、しかも出船状態で着桟。

(FLAP RUDDERは 入船状態でしか着桟できず、かつ30分かかって着桟)

ビデオはこちら  https://youtu.be/ogGHNJlBfpQ

前回実施できなかったノイズ計測は近日中に実施される予定。ここでも静かなゲートラダーが確認できるはず。結果は後日公開予定。

明日(12月30日)いよいよ開催:世紀の舵対決@淡路島東海域

年末寒波襲来の天気予報が気にはなるものの、ついに、

これまで当たり前に使われてきた1枚舵 VS ゲートラダー の ガチンコ勝負が明日行われる。昔イギリスで行われた、外輪船 VS プロペラ船 以来の大勝負そして世界の舵を変えることになるか!? 

競い合う2隻は、舵以外は全てが同じの船。

従来の舵搭載の「さくら」

そしてゲートラダー搭載の「しげのぶ」

さてさてコロナ騒ぎで陰気な話ばかりの毎日に、新しい風を吹かせることができるかお楽しみ。

いよいよ GATE RUDDER船 VS 通常舵船の比較実船試験開催予定

来たる12月30日(水)神戸沖で、

ゲートラダー搭載船「しげのぶ」と、従来の舵搭載船「さくら」との間で、比較実船試験が行われることになった。

井本商運様・山中造船様のご厚意により、同じ海域・同じ時刻に両船を同時に走行させて、模型試験ではわからない実船データを比べてみることになった。

具体的には 

①操縦性(GATE RUDDER は後方からの風を受けたときに安定させることに寄与している?)の試験。 

②水中騒音の測定(GATE RUDDER は、従来の舵と違ってプロペラに壁をつけたことになるので静か?)etc .についての試験になる予定。  

これまでに燃料消費の点では、GATE RUDDER の圧倒的な強みが確認できているが、①②についても興味深いデータが得られるはず。

詳細は 
https://youtu.be/cl5NP0SDn-Q

新型コロナのためイベント延期

当初ゴールデンウィークに予定されていた、

世紀の対決「ゲートラダー VS 普通の舵」@大阪湾 

が、3密を避けるために延期された。残念だけれど、次回の開催日時が決まったらお知らせします。

大阪湾でゲートラダーと従来の舵とのガチンコ勝負始まるか?

2020年5月連休中に、大阪湾で、ゲートラダー装備の船と、従来の舵を装備した船との間で、ガチンコ勝負がおこなわれることが決定した。

どちらの船も山中造船で建造された最高のコンテナ船。唯一違うのは舵のみ。両船を 同じ環境下で 同時に 操船して、

燃費に加えて、操縦性能が比較される予定である。(船長が入れ替わって操船する可能性も)

両船の船長でもあった T船長によれば、燃費は20%、

港での操船性は比較にならないくらいゲートラダーの方がよい

とのお墨付きをもらっている。具体的な日取りは未定であるが、昔行われた世紀の綱引き対決のように、世界の船に大変革が起こるかもしれない。二か月先が楽しみなこの頃

2020年3月7日記

5年ぶりの帰国

3年間イングランドのニューカッスルに、その後2年近くスコットランドのグラスゴーに、そして数日前5年ぶりに日本の我が家に到着。暑い日差しに覆われた日本をイメージしていたのに予定外の梅雨寒。早く日本の夏を味わいたいと思っている。

欧州でのゲートラダーも動きが少しずつ加速してきて、日本でも近々「しげのぶ」に続くゲートラダー搭載船がデビューすることになって、ワクワクするこの頃。

ゲートラダーと通常舵との、東京湾での綱引き対決??

150年以上も前に、イギリスで、外輪船とプロペラ船が綱引きをした。その時にはプロペラ船が圧倒的に勝利をし、その後プロペラ船が世界を席巻して行って、今の船があるとのこと。

それ以来、船の舵はプロペラの後ろにあるということについて、誰もが何の疑念も抱かず、当たり前のこととして船は設計され、運行されてきた。ある日、栗林定友 栗林商船会長が疑問を抱かれ、「フレームラダー(これがGate Rudder 開発のきっかけになった)」を携えて、海上技術安全研究所(NMRI)に研究を依頼されてきた。が、その時点ではまだ舵の位置はそのままで、プロペラの後ろに置かれていた。その後両者の共同研究の成果として、舵をプロペラの横に配置するというアイデアが生まれ、ここにきて、二枚の舵の間にプロペラが入っているという、常識では考えられなかった突拍子もない形の舵が生まれた。そしてついに、この舵が、山中造船所有で井本商運が運航する船「しげのぶ」に搭載された。名付けて

「ゲートラダー」(GATE RUDDER)

これまで学会で、”ダクト効果を有する非対称断面ツイン舵船型の開発”という題で発表されて来たものである。これが、開発者自身も我が目を疑うほどの省エネ効果が、実船の運行データ解析から徐々に明らかになってきている。

幸い、舵以外は全く同じ「さくら」という船も井本商運は運航していて、その2つの船の間で綱引きをしてみたらとても面白いのではないだろうか。

どこかのテレビ局か新聞社か、船の省エネに対して大いに関心のあるメディアが、海の日のイベントとして、綱引きの話にのってくれないかなあ。